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原始美術・プリミティブアート・部族芸術


ナガランド(ナガ族)の工芸品・骨董品(アンティーク) 特集

ナガランドについて

 世界各地には多種多様な原始美術(宗教芸術)が見られますが、インド東北部のナガランドも原始美術の宝庫で、アフリカや多くの東南アジアのそれに匹敵する興味深い原始美術品が数多く見られます。その多くは英領植民地時代に採集されオックスフォードのピッツ・リバース博物館をはじめ、大英博物館、ニューデリー国立博物館などに収蔵されています。
ナガランドの歴史については、古代ローマの地理書にこの地方の人々を指す裸族についての記述や古代インドの叙事詩マハーバーラタに登場する山岳の狩猟民(キラータ)であったなどの説がありますが、当時ナガランドの人々が文字を使用していなかった理由で、その後の16世紀頃アホム王国(アッサム地方)の記録まで不明な点も多いようです。
ナガランドには大別して十数の部族(その多くがモンゴロイド系でナガ族と総称)があり、高地のジャングル地帯の村落に暮らしていました。その為、
20世紀初頭まで外界との接触が少なく、その独自の文化が保たれていました。
当時のナガ族の信仰はこの周辺地域の少数民族にも見られる精霊信仰で、特に人の頭部に精霊が宿ると考えられ、他部族のとの戦闘で得た首を特製の籠に入れて持ち帰り加工して村の門前などに飾り並べていました。この行為は名誉な事とされ、これらを展示することで敵対する他部族の人々に恐怖感を与え、頭部に宿る精霊により村が繁栄するとされていました。近年は英植民地時代のキリスト教の布教により当時の精霊文化は失われました。また現在においてもインドからの独立運動が盛んな為、政治的に不安定な状況に置かれた地域となっています。

 

ナガランドの装飾品

ナガランドの装飾品には足環、腕輪、ネックレス、イヤリング、帽子(兜)、髪飾りなど多種多様で、部族により種類も異なります。主に女性はインドなどから運ばれた様々な色彩の細かいガラスビーズを編んだネックレスを多用します。男性は部族により異なりますが、財産以外に戦勝の名誉を表すステータス・シンボル的な物が多いようです。特に主要部族であるコニャク族(Konyak)の人々は身体に入墨をし、多くの装飾品を身につけます。

彼らは戦闘において得た敵の首の数によりそれをモティーフにした金属製の首飾りや様々な動物の骨などを加工した物を身に付けます。その意匠は芸術的に優れていると同時に精霊信仰の影響を受けたシンボリックで、文明に侵されていない時代に本能と霊感によって創造された物です。
南部に暮らすアンガミ族(
Angami)は主にベンガル湾から運ばれた貝殻(Conch shell/シャンク貝)を加工したもの、アオ族(Ao)は瑪瑙石、水晶を加工した物などを利用します。これらの材料は主に農作物や家畜との交換取引で入手し、手作業で加工されました。特にベンガル湾より運ばれたと云われるシャンク貝は高価で、水牛2〜3頭と1個を交換する程の物でした。



The Ornaments and Figures

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Bibliography

Julian Jacobs, "The Nagas"hansjorg mayer/1990
K.S.Singh"Nagaland"Seagull Books/1994
森田勇造著 "秘境ナガ高地探検記"東京新聞社/1984

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